【団塊ひとり】「右傾化」する安倍政権、 「右傾化」の中身と安倍首相


 安倍政権の本格的な始動が始まった。今までのところきわめて慎重で、前回の「失敗」を十分に考慮しているように思われる。が、羮に懲りて膾を吹く状態になってしまったら何も生み出せない。ここは慎重かつ大胆にことに当たるべきだ。国民の支持が前回のように高評価ではないことが、かえって有利に働くはずだ。あせらず地道に政治の本道を歩んでほしい。

 予想されていたことだが一部のマスコミは安倍政権にきわめて否定的で、バッシングに近い報道も目立つ。が、安倍首相は気にしないで国益を重視した政策を実行してほしい。反対するものは何をやっても絶対に肯定的な評価を与えないからだ。気にすべきではない。最近のマスコミのバッシングの行き過ぎは誰の目にも明らかだ。たとえば日本維新の会の橋下共同代表に対する、差別意識きわまる偏見報道がその実例だ。人権を社是にしていると宣伝している朝日新聞が本当の姿を現さなければいけないほど橋下大阪市長の登場は、ある政治勢力にとっては脅威だったのだろう。同様に安倍政権の登場を無視できない中国や朝鮮の意向が、一部の新聞社によって代弁されている。それほど安倍政権は一部のアジアの国にとっては目障りなものに映るのだろう。

 今度の政権は右傾化していると一部の新聞は報道する。その通りだと思う。民主党政権と比べれば阿倍政権は明らかに「右傾化」している。しかしこの「右傾化」が即、軍国主義を目指したり、日本を戦争への道に追い立てるものかと言えば明らかに答えはノーだ。「団塊ひとり流」に言わせてもらえればあまりに「左傾化」して転覆しそうになった「日本丸」の重心を正しい位置に戻そうとするものに過ぎないからだ。

 簡単な例で考えてみよう。平面に垂直にたっている柱を標準の位置だとする。すると正面から30度左に傾いた20度の地点は垂直の視点から見れば「左傾」しているのであり、30度右に傾いた120度の地点は「右傾」しているといえる。さて、20度の角度に傾斜した柱を元の90度の位置に戻そうとするとき、その柱は「右傾」しなければ元には戻らない。しかし、この右傾とは「正常化」とでも言い換えるべき運動にすぎない。右傾化とか左傾化というものはきわめて相対的なものだということをわすれてはならない。極左の立場から見れば「正常化」ですらすべて右傾化に見えるものだ。もちろん反対も然りだ。

 夏の参院選はすでに始まっている。民主党復権を目指すだろうし、中国や朝鮮は日本のマスコミを利用して攻勢をかけてくるだろう。参院選から目を離すことはできない。

PS1 ブログも今年で3年目になる。その間多くの人からメールをいただいた。激励してくれる人もあれば批判する人もあった。しかし幸運なことにそのいづれにも真摯な姿勢が感じられた。送られた意見によって自分の文章を見直し、書き直したことも多い。が、賛否を問わず原則としてメール内容の公表も返事も出さないことにしている。あしからず。

PS2 主にヤフーの検索機能を使用しているが、よくわからないことがある。例えば「原発廃止運動」「政治特区」で検索すると【団塊ひとり】のブログが驚くほど上位に位置されてくる。気持ちはいいのだが、その仕組みがわからない。わからないことは気持ちが悪い。だれかそのからくりを教えてはくれないでしょうか。