【団塊ひとり】神話の里のダビデ像

 2週間前にツイッターを始めたが、これが面白い。日記をサボりがちな自分にとって、今は自分のつぶやき日記になっている。今回は2月5日のツイッターから引用。

 島根県奥出雲町が昨年夏に公園などに設置したダビデ像とビーナス像が、思わぬ問題を引き起こしているようだ。写真で見る限り、イタリアの彫刻家エンツォ・パスクイニ氏が作成した真面目な複製作品のように思われる。が、下着をつけろなどとの苦情が寄せられているようだ。

 以前大相撲が欧州に巡業に行ったときも現地の一部住人から、パンツをはかせろとかブラジャーをつけさせろと言う意見があったそうだが、白鳳や日馬富士がパンツをはきブラジャーをつけて土俵で闘ったら、もはやそれは大相撲とはいえない。

 出雲は神話の国だ。天照大神が天岩戸にお隠れになったとき、引き出すために踊ったアメノウズメは胸乳をあらわにし、裳の紐を股に押したれて、足を踏みとどろかすというエロティックな動作で天照大神を引き戻した。なんというおおらかさ。ましてダビデ像とビーナス像は世界周知の芸術作品だ。
像を見てコーフン妄想する人こそおかしいのでは。

 出雲は小泉八雲ラフカディオ・ハーン)も魅了した土地だ。失恋が原因ですさんだ生活を送っていた芥川龍之介が再生し、そのあと名作「羅生門」を書く契機になった土地だ。もう少しおおらかな感覚をもってもいいのでは。