【団塊ひとり】 日本人は自分たちの美点にもう少し注目しよう

団塊ひとり】 日本人は自分たちの美点にもう少し注目しよう

 漱石の小説「こころ」は頭でこねくり回す「理屈」と、心の奥に潜む「ハート」とのせめぎあいの物語だ。個性を無視して、「朝鮮人」とひとくくりにして批判する危険性は頭では分かっているのだが、我慢の限界が来てしまった。ここまで「日本人」を追い詰めたのは、偏執的な「朝鮮人」の「怨」だ。

 朝鮮人から「怨」を取り去ったら朝鮮人とは言えなくなる。「怨」は朝鮮人のアイディンティティそのものだ。パククネが述べたように民族の「怨」は1000年後も忘れてはいけないらしい。未来に繋がる「愛」ではなく過去に対する徹底した「怨」の尊重。これでは相互理解は永遠に不可能だ。同じように植民地になった台湾が日本と未来を共有しようとしている姿勢とあまりにも異なる。両国の政治的な対立は日本の姿勢にあるのではなく、韓国の姿勢に問題があると言わざるを得ない。こんな民族とは決して共に「未来」を語ることは出来ない。

 戦後、「戦勝国」となった中国人や朝鮮人が「敗戦国」の日本人女性を大量に強姦・輪姦した事件が頻発した。その女性を救い保護する為に「二日市保養所」が設置された。その目的は強姦や輪姦によって妊娠してしまったり性病をうつされた日本人女性を救うためである。

 なぜそのような施設が必要だったのか。なぜ公的機関が中絶を実施しなければならなかったか。その歴史的背景を学校では教えない。それどころか存在した事実すらも教師は教えない。中国や朝鮮に不利なことは絶対に教えない。これが戦後教育の実態だ。阿波丸撃沈事件・通州事件などの日本人虐殺を始め、「戦勝国」によって日本人の歴史から葬り去られた歴史を国民に知らせる時期が来ている。

 これからの教育は竹島尖閣慰安婦はもちろん、今まで隠されてきた本当の正しい歴史を学校で教えることを義務化すべきだ。戦前の歴史が今から見て必ずしも「正しい」とは言えなかったように、戦勝国の視点で語られた戦後の歴史も、多くの「嘘」が混じっている。何よりも日本人自身がそれに気づくことだ。

 国民も教科書や教師やマスコミが述べていることを無批判に信じないことだ。ある評論家は日本はアジアで孤立していると強調する。が、それは本当に正しいのか。「日本はアジアで孤立している」のか?いや、単に中国や南北朝鮮と仲が悪いだけではないか。

 が、同時にイランやキューバの例を見ても分かるように日本人が思っているほどには北朝鮮も孤立していないことも認識しなければならない。我々はこの不機嫌な「真実」からもその目を背けてはいけない。

 学芸会や体育祭のビデオの中心はいつも自分の子供や孫だ。人混みの中でも、恋人のささやきはすぐに聞こえる。人間は自分が見たいと思っている物しか見ようとはしない、聞こうとはしない。大切なのは見たくないもの、聞きたくないものも受け止めようとする姿勢だ。その姿勢を日本だけではなく中国や南北朝鮮にも共有してもらうことだ。しかしそれは難しい。

 もし韓国がベトナム戦争における自国軍隊の残虐行為を恥じ、性奴隷として強姦した末に虐殺した多数のベトナム人女性への国家的な謝罪と賠償を行った上で反省を込めて旧日本軍の行為を責め立てるのなら、対話も成立した。だが彼等はそうはしなかった。自分たちは正しくて日本だけが悪い。そして国内事情を優先して歴史をねつ造した。信頼できない国だ。

 方法が未熟だったので「失敗」した橋下市長の慰安婦発言。今までの政治家の誰もが主張しなかった発言。これは戦後政治の特筆すべき大功績だ。これからも、もう少し方法を変えて戦略的に継続すべきだ。政治家だけではなく様様な分野の人間のねばり強い発言が必要だ。学者やアニメ作品や映画やユーチューブなどで根気強く「真実」を発表すべきだ。このままでは日本だけが汚名を被ったままになってしまう。

  一つの方法として外国の大学生などに、研究を要請してはどうか。第三者の、特に欧米人が客観的な資料を基に「研究」すれば、より真実に近づける。韓国が長い年月をかけてねつ造した歴史は、日本人だけの発言では簡単には崩せない。世界を引き入れるべきだ。そしてアメリカやロシアやフランスや中国や朝鮮が、本当に日本を糾弾できるほど誠実な国だったのかを、調査する団体を立ち上げるべきだ。これは政治家が中心になることは出来ない。そこを間違えたから橋下市長は猛攻撃を受けたのだ。政治家ではなく、人権を声高に叫ぶ人間を仲間に引き入れ、日本の慰安婦制度を始めとして世界の慰安婦制度の研究促進を呼びかける必要がある。その上で客観的な証拠に基づく判断がなされたら、日本政府は反省を込めて二度と蛮行を繰り返さないことを世界に宣言すれば良い。ただ保障については解決済みであることを明確にする勇気が必要だ。そうしないと日本はいつまでも朝鮮人にたかられる。日本政府は全力を挙げて日本の立場を世界に表明してゆくべき時が来ている。

 当時の韓国の国家予算の数倍の金を日本から受け取ったのはパククネ大統領の父親だ。が、彼はそれを慰安婦の生活救済に使わず私物化し、「漢江の奇跡」を成し遂げた。いわば「慰安婦」の犠牲の上に自らの手柄を私物化したのだ。今その娘も父と同じように、日本から金をむしり取ろうと走り回っている。見苦しい父と娘だ。

 日本人が恐れてはいけないこと。差別者と政治的に非難されることを恐れて真実から目をそらしてしまうこと。他国を非難するときに、相手と同じ次元に立ってしまうこと。ヘイトスピーチをしてはならないこと。相手の戦略に乗るばかりか日本人自身の価値も下げてしまう。日本人としての矜恃を忘れないことだ。

 読売新聞が報じた、さいたま市のJR南浦和駅での女性客救出劇は、現場に居合わせた読売新聞記者の写真と共に世界各地でも報道され、称賛を浴びている。日本人には当然な行為も米CNNテレビは「おそらく、日本だけで起こりうること」と報道した。この報道に日本人の多くが当惑しただろう。

 アメリカだけでは無くアジア諸国もイギリスも、イタリアもロシアも、そしてあの反日国家中国でさえも「乗客が力を合わせて救助する感動の写真が話題になっている」と報道した。誰に命令されたわけでもなく、金になる訳でもないけれど、おそらく大多数の日本人は同じ行動を自然に取るだろう。

 東北の大災害で見せた日本人の行動。日本人にとっては当たり前の行動が世界に驚愕を持って受け止められた。日本人自身が気づいていない美質。この「美点」は世界に誇れる物だ、日本人の矜恃になり得る物だ。過去に縛り付け日本の未来を防ごうという邪悪な陰謀を封じ込める材料がここにある。