【団塊ひとり】菅首相退陣、韓国国会が「日本人」初の国民栄誉賞授与？

　数年前に悪友に誘われてあるケーブルＴＶに加入した。最初は珍しさもあっていろいろとチャンネルをいじってみたが今はヒストリーチャンネルやディスカバリィチャンネルなど、特定のＴＶ局しか見なくなった。　

　ところが、悪友の紹介してくれたケーブルＴＶが、どうやら他の局とは微妙に内容が異なるようなのだ。今まで気づかなかったのだが、友人の紹介で入ったケーブル局ではＵＳＯＴＶという独自のチャンネルがあって、しかもチャンネル番号が８００。嘘八百？

　しかし、昨日の夜七時のニュースは面白かった。韓国ＫＢＳの提供とテロップがあった。以下アナウンサーの言葉の要約。

　韓国の国会は、日本の菅首相に韓国の「国民栄誉賞」を授与することに全員一致で賛成しました。これはきわめて異例のことです。受賞理由は日本の国政を混乱させ、韓国に有利な政治状況を作り出したこと。すなわち、脱原発を主張し、日本を原発輸出国から撤退させ、韓国に有利な状況を作り出したこと。次に、友好的な民主党議員を派遣して独島の占有を韓国有利に導いてくれたこと。さらに韓国とその友邦北朝鮮と親密な関係にある日本の市民団体に、きわめて手厚い政治的・経済的援助を与えたことなど、そして何よりも東北の復興を遅らせ日本の企業が韓国に移転しなければならない状況を設定したことなどが受賞の理由です。これで日本の先端技術をコピーすることが出来ると思えば、首相の功績は筆舌に尽くしがたいものがあります。日本の首相は初代伊藤博文や最近の小泉首相など、ろくなものがいなかったがやっと我が民族を力づけてくれる首相が現れた事は、誠に喜ばしい。いま首相を去るにあたり韓国国会はその労をねぎらいたいと思います。彼こそ、韓国の「国民栄誉賞」に最もふさわしい首相であると言えます。（アナウンサーが涙ぐんでいるのが画面からはっきりと読み取れた。）韓国民は民主党の隆盛を心から願っております。

　以上がニュースの内容である。虚実皮膜論では無いが、どこまで真実でどこまでが虚構なのか。

　私は最初知らずにいて、ＵＳＯＴＶのユニークな内容をおもしろがっていたのだが、他の友人たちと話をしているとどうもかみ合わない。それで、悪友を問い詰めると、すぐにあちこちの動画などを加工して自分が自主制作している番組だと白状した。

　なるほど、これくらい映像の加工技術が進むと、この程度の脚色や偏向は困難な作業では無いらしい。しかしとるに足りぬローカルＴＶのとるに足らない番組ではなくて、大手のＴＶ局や新聞社などが情報をゆがめて発信したり、逆に自己規制して必要な情報を隠してしまったりする事は無いだろうか。心配だ。もしそういう状況が存在しているならばそれは戦前の大本営発表を垂れ流して国民の目を欺いた、朝日新聞をはじめとする多くの翼賛マスコミの姿勢とかわりがない。

　ネット上で展開されるブログは、玉石混淆で注意しないといけない。が、マスコミの人間が匿名で記事や情報を提供してくれるブログはありがたい。数は少ないけれども、なるほどこうだったのかと、うならせるものもある。しかも日本はいくら政府批判をしても投獄される心配はないし、川に浮かぶ恐れもない。

　欠点を多く有する国家だが、私は日本に生まれただけでも自分は幸福だと心から言えるのがうれしい。