【団塊ひとり】お騒がせ元政治家、鳩山由紀夫氏 中国で大歓迎

団塊ひとり】お騒がせ元政治家、鳩山由紀夫氏 中国で大歓迎

 お騒がせ元政治家、鳩山由紀夫氏(今は私人なので本意ではないが敬称をつける。)が中国で大歓迎を受けたそうだ。当然だろう。自分の発言の重さ、影響にも全く無頓着に中国人におもねるようなことばかりを口走るからだ。カン元首相を抜いて見事に戦後最低の首相経験者と呼ばれるだけのことはある。同じ媚中派河野洋平といい勝負だ。

 さすがに堪忍袋の緒が切れたのか、防衛相も「鳩山元首相が中国側に対し、沖縄の尖閣諸島をめぐり、「係争地である」との認識を中国側に伝えたことについて、「中国側は『実は日本の元首相はこう思っている』と世界に宣伝し、国際世論を作られてしまう。言ってはいけないが、『国賊』ということが一瞬頭のなかによぎった」と述べている。(読売新聞より)

 いやしくも元首相をつとめた人物を日本の現職大臣が「国賊」呼ばわりもないだろうが、この場合、他に表現のしようがない。本当にハトヤマ氏という人の頭の構造はどうなっているのだろう。こんな人が代表をつとめた民主党がどれほどひどい集団であったか、いまさらながら恐ろしくなる。このような集団は日本から完全に消滅してほしいと願うばかりだ。

 少し品のない表現で文章を始めてしまったが、鳩山氏や河野について語るとき、いつも平静になれない。彼らはプロバガンダと客観的な「真実」との区別さえつかない。彼らの発言は日本の政治家というより、まるでどこかの国の工作員のようである。

 さて、南京大虐殺記念館を視察した鳩山氏は、次のように語ったそうだ。

 鳩山氏は、旧日本軍による被害者像に手を触れ、「かわいそうなことをしてしまった」と語りかけて黙とうし、沈痛な表情で館内を回っていた。
 中国側が主張する犠牲者数「30万人」の数字が書かれた記念碑の前での献花は見送った。
 鳩山氏は視察後、記者団に「多くの南京の人々を苦しめた事実は素直に受け入れなければならない。大虐殺はなかったと言う方は、ここに来られてから話をされたらいい」と述べた。
                         (2013年1月17日 読売新聞より抜粋)

 早速中国は「国営新華社通信は18日、「30万人」との記念館側の説明に鳩山氏が「うなずいた」と報じた。」(読売新聞)。これで科学的な根拠のない数字が、また一人歩きしてしまう。以後、中国はこう宣伝するだろう。「日本の軍国主義者は南京事件の被害者の人数を矮小化しているが、日本の元首相は30万人と認めた。日本人は皆このようでなければいけない」と。これは、不確かな資料を基に従軍慰安婦説を広めてしまった河野洋平の場合と全く同じ構造だ。

 ハトヤマ氏は、南京についてはいろいろな学説があることを知らないのだろうか。多くの偽写真が使われていたり、学者たちの地道な努力により、中国人とされた写真のいくつかが実は中国人に虐殺された日本の女性だったという科学的な検証があることを知らないのだろうか。そのことを全く考慮せずに、元首相たるものが相手の発言を鵜呑みにすることが、どういう意味を持ってくるのか理解しているのだろうか。鳩山氏や河野は南朝鮮竹島記念館に行けば、きっと竹島は朝鮮の領土だと涙を流して「謝罪」するのだろう。何ともむなしいことだが、ルーピーたちに何を言っても無駄であろう。

 幸い安倍首相は河野談話の見直しを考えているようだ。望ましいことだが慎重にやってほしいと思う。私はまず河野を国会での査問審査会にかけるべきだと思う。そして、そこで従軍慰安婦に対して自分の見解を全て話させるべきだ。そのあと様々な質問を浴びせ、それに答えさせるべきだ。もし客観的な根拠をあげることが出来なければ、そのときは河野自身の言葉で「河野談話」を訂正させる。日本は中国や朝鮮のような未発達の無法国家ではないので、査問はあくまで客観的な資料と論理で検証してゆくべきだ。

 河野談話については自民党にも今まで放置した責任がある。竹島についても同様である。だから、従軍慰安婦なる物が存在しなかったと本当に信じるならば、たとえ雑音があっても河野談話の見直しに着手すべきだ。しかし河野の立論を破ることが出来なければ、そのときは潔く認めることだ。このような手順を経た「河野談話」の見直しは、いわれなき汚名を後世に残さないためにも是非とも実施すべきことのように思う。ただ国家の関与がなかったことを証明できても、「女性の人権」という観点から見れば、世界を納得させることは困難だろう。西欧諸国は自分たちの背徳は棚に上げて他人を非難するからだ。「河野談話訂正」は慎重に、と思う理由の一つである。

中国や朝鮮がプロバガンダを連発するのは日本にも責任がある。我々は効果的な反撃をしていない。
これではあまりにも一方的だ。南京事件竹島については、せっかく優れた文献があるのにその英語版が存在しない。世界は中国や朝鮮が発信する一方的なプロバガンダしか知らない。だから、これからは文献を英語に翻訳し世界に発信すべきだ。新聞の意見広告はしょせんパンフレットやプロバガンダの域を出ないが、それでも定期的に掲載してゆく。海外のTVでのスポット広告も有効だろう。同時に、やはり重厚な研究書が必要だ。政府はプロバガンダではない学問的な成果を、特別予算を立てて各国語に翻訳して積極的に世界に発信すべきだ。そしてそれらを基本文献として世界の図書館・大学・マスコミに贈呈すべきだ。地道であってもそれが王道だと思う。同時にプロバガンダ的な発信はアニメや映画で行えばよい。あの名作「カサブランカ」も当時は明らかな反ナチスのプロバガンダ映画であった。プロバガンダをなめてはいけない。

 最後に、私は南京「虐殺」が数ヶ月続いたと主張する中国共産党員に聞きたいことが一つある。もし日本軍が諸君の言うように数ヶ月も虐殺を続けていたのならなぜ共産党の軍隊はそれを止めようとしなかったのか。なぜ、長い間、自国民を見殺しにしたのか。本当に共産党は抗日の中心だったのか。もしそうだとしたら南京を見殺しにするはずはなかろう。が、実際には何もしなかった。「虐殺」が行われていたとしたら、その間あなた方はどこに逃げていたのか。それとも助けねばならぬ事件そのものが存在しなかったのか。それを是非聞いてみたい。