【団塊ひとり】「白い恋人」と「面白い恋人」 パロディの可能性

 今夜のNHKクローズアップ現代」でパロディを扱っていた。例の「白い恋人」と「面白い恋人」の裁判についてである。結局、吉本側が図柄をかえるという形で折れたらしい。名前だけでいえば私は、この程度は許されると思うのだが。

 明治時代に漱石が「吾輩は猫である」をだすとすぐに「我が輩は鼠である」というように「我が輩は○○である」と題した本が出たそうだ。あの三島由紀夫でさえ少年時代に「我はいは蟻である」を書いている。この調子でゆけばなんでも可能だ。「我が肺は癌である」は悲惨。「我が歯・胃は丈夫である」はすこし強引。

 又、助詞をすこし変えるといくらでもパロディは作れる。「我が輩も猫である」「我が輩こそ猫である」「我が輩は猫であるか?」。最近は「家政婦は見た」と「家政婦のミタ」。日本語は実に面白い。するとTVを見ていた家の猫がすかさず私に自慢した。おれの彼女は「尾も白い恋人」。よく言うよ。まったく。