【団塊ひとり】韓国、朴槿恵氏が大統領就任 また歴史認識・・・・

団塊ひとり】韓国、朴槿恵氏が大統領就任 また歴史認識・・・・

 槿恵大統領が就任。前任者と比べて旧宗主国の中国への帰依を明確にしている点が評価できる。
前任者のように、日本とは「過去にとらわれず」という偽善的な言い方をしない点は、トラストミーの鳩山よりよほど正直だ。これから両国は冬の時代を迎えることになるが、正直であることはお互いのためにはいいことだ。

 ただ大統領が従来のように「歴史認識」を日本に求めたのにはがっかりだ。父親の功績とされる「ハンガンの奇跡」も当時の朝鮮の国家予算の3倍もの援助をした日本の協力がなかったら成功しなかった。朝鮮国民にまずそのことを知らせるべきだ。が、それは朝鮮では告知されていない。援助金を「慰安婦」に対する補償に使わず、経済発展に使ったのは「親日」大統領の父親だ。その事実を明らかにすることこそ正しい歴史認識の第一歩だ。

 父親はパトロンとして日本とアメリカを選んだが、娘は日本ではなく中国を選んだ。日本にとってあまり愉快ではないが、結果としてこれは両国にとって最善の方法だと思う。日本は多少の損害を受けるかも知れないが、互いの悪縁を絶ちきるいい機会にもなり得る。あまりにもドロドロしすぎていた関係を互いに距離を置いて見直すいい機会だと思う。離れることによって見えてくるものもある。この機会にアジアは中国や朝鮮だけではない事に気づくべきだ。アジアは日本人が思う以上に多様的だ。

 日本人と朝鮮人とは「歴史」に対する解釈が異なり過ぎる。日本人にとって歴史は学問。が、中国や朝鮮にとっては、歴史はデマゴーグ、プロバガンダの手段。この違いは大きすぎる。

 朝鮮人は本来必ずしも能力の低い国民ではないはずだ。ではどうして日本のように自然科学部門でノーベル賞学者が出ないのか。どうして歴代の大統領のほとんどが、あんなに犯罪に手を染めたり、暗殺されたり自殺したりするのか。国民が餓死していてもミサイルや原爆に金を使ってなぜ平気なのか。日本人には理解できない。あれほど反日で燃える国民が、自国政府や権力者に対しては羊のように従順なのも理解できない。

 近代社会になってから日本人はお互いが大量に殺しあったりすることがなかった。又、思想犯を強制労働させる収容所なども作らなかった。中国は毛沢東だけでも数千万、スターリンも一億近い人間を収容所に押し込め虐殺している。日本にいる朝鮮人は口を開けば自分たちは強制連行の結果日本にいると叫ぶが、実際には済州島四・三事件で韓国軍の虐殺やレイプから逃れて日本へ密航した者も多い。その歴史は共有されているのか。

 日本人という抽象的な者はいない、同時に朝鮮人という抽象的な者も存在しない。あるのは目の前にある実在する個人だ。「実在する個人」ではなく抽象的・扇情的に「語られる物語」によって、互いを認識しているところに大きな問題があるとはいえないだろうか。距離を置くことによって見えてくるものがあるはずだ。「目先の利」を追い求める限り、良好な関係は生まれない。

 日本人にとっての「正しい歴史認識」とは朝鮮の一方的な認識を受け取ることではない。相手の主張に耳を傾けながら、妥協せず日本の「正しい歴史」を相手に知らせることである。

 だから、安倍首相は雑音に惑わされず、日本国民との約束を最優先すべきだ。