【団塊ひとり】 橋下氏は参院選に出るのか?

 橋下氏は参院選に出るのか?
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130324/waf13032422250012-n1.htm

【引用】7月21日投開票が予定される参院選まで4カ月を切った。注目は昨年の衆院選出馬を見送った日本維新の会橋下徹共同代表(大阪市長)の去就だ。維新は初の党大会を30日に大阪市で開催し、参院選の第1次公認を発表する。橋下氏自身は出馬に否定的な発言をするが、自民、公明両党の圧勝ムードを覆す党勢力拡大の“切り札”として待望論も少なくない。橋下氏はどう動くのか−。(松本学、花房壮)

 大阪維新の会が16日に大阪市内で開催した会合で、橋下氏は参院選とその後の政界再編を見据え、「夏には大勝負がある。その後、秋にも大勝負がある。一致団結して頑張っていこう」と、げきを飛ばした。

 ただ、日本維新の足元はおぼつかない。石原慎太郎共同代表は先月27日の入院後、表舞台から消えている。その後、日銀総裁人事と衆院選挙制度改革の対応をめぐり、橋下氏と国会議員団との“不協和音”がささやかれた。

 東京の国会議員団を大阪からコントロールする党運営にも、石原氏らの旧太陽の党系から距離を置く国会議員からは「求心力を保つためにも、橋下氏が参院選に出るしかない」との声が出始めた。

 各種世論調査では、70%前後の高支持率を続ける安倍晋三政権に対し、維新は埋没ぎみだ。「自民党の補完勢力」とのレッテル貼りも受けており、「橋下氏の出馬で自公圧勝の流れを変えられる」(新人議員)との期待も膨らむ。

 国会議員団のある幹部はこう指摘する。

 「自身が出ることで維新の支持が急上昇すると判断したら、立候補を決断する可能性はゼロではない」

 一方で大阪市の懸案は山積する。市立桜宮高校の体罰問題が表面化し、2月定例市議会では市営地下鉄民営化に向けた条例案の審議が難航した。市の懸案を投げ出しての国政転身は、地元・大阪市民らの激しい批判を確実に受ける。

 別の党幹部は「大阪の改革を実現しなければ、自分の支持が急降下すると考えている」という。

 もともと国会議員と首長の兼職を条件に、幹事長の松井一郎大阪府知事とともに参院選に出馬する意向を示していたが、今年に入ると「兼職発言」は影を潜めている。大阪市を安心して託せる人材も見つかっておらず、「出るに出られない状態」(地元議員)ともいう。23日にはテレビ大阪番組で参院選出馬の可能性を否定した。

 ただ、平成20年の大阪府知事選では「2万パーセントない」と公言しながら、出馬した経緯がある。参院選に向けて圧倒的な知名度と発信力を武器に、反転攻勢のタイミングを見計らっているのか−。

 「橋下氏がこのまま沈黙を続けることはない。参院選までに何か仕掛けてくるはずだ」。他党も警戒を弱めていない。 (産経新聞より)

 例によって本人は否定しているが、大阪府民の「ひとり」としては、国政には出て欲しくない。噂では石原慎太郎議員も東京都知事を辞めたことを事を後悔しているとか。

 橋下大阪市長は石原議員と同じ大統領型の政治家だ。それが一議員として国政の歯車のひとつになることに耐えられるか。国会議員になると、発信の機会は減るだろうし、自己の政策を実行に移す可能性も狭くなる。なにより大阪の「改革」はまだ未完成だ。道筋はつけた、後はお前たちでというのかもしれないが。

 「××八策」というものを作ったくらいだから、龍馬を意識しているのは明らかだ。が、龍馬は政治家になるつもりはなく、ましてや功績の見返りとして明治政府の重鎮になる気などさらさら無かった。この無私性が龍馬の魅力である。龍馬を気取る政治家は多い。あの菅直人すら龍馬を気取って、自分の「洗濯」姿をさらけ出して、国民の嘲笑をかったが、政治家の多くがことごとく期待を裏切るのはこの無私性の欠如だ。私の中の龍馬は政治のドロドロした世界の住人ではない。

 僭越ながら、橋本市長は国政に出るべきではない。出れば当選は確実だろうが自分の良さを失ってしまう。独断専行型の政治家を得て、大阪は少しずつ変わりつつある。その変化の先を見届けたいし、それを見せる責任も市長にはある。なにより知事の職を投げ捨ててあえて降格とも言える市長に転身した理由はまだ見えてはいない。再度の「転身」はその後でも遅くはない。