【団塊ひとり】鳩山元首相、北京で「尖閣盗んだ」発言撤回せず

 沖縄に媚びを売って大いに期待させたハトヤマさん。結局は沖縄を混乱させ、民主党凋落の貢献者となり、日米関係を最悪の状態にさせた。政界を去り、いまや野放しになったハトヤマさん。懲りずにあちらこちらで糞を垂れ流している。そのハトを寵愛する中国は日中関係を修復する気持ちを完全に捨てたようだ。

 ハトヤマ発言を新聞は次のように報道した。

 尖閣めぐる中国の見解に鳩山氏「そう考えることも当然」

 【北京=林望鳩山由紀夫元首相は27日、清華大学が北京で開いた外交シンポジウムで、尖閣諸島は日本が日清戦争時の混乱に乗じて「盗み取った」とする中国政府の見解について、「中国側がそう考えることも当然ある」と述べた。

 鳩山氏は、李源潮(リーユワンチャオ)国家副主席や王毅(ワンイー)外相ら中国側要人も参加したシンポジウムに招かれて講演した後、香港フェニックステレビの記者の質問に答えた。鳩山氏は同テレビが25日に報じたインタビューでも同様の見解を述べていた。

 鳩山氏はシンポジウム終了後、記者団に「本当の意味での国益を考えるなら、冷静に両国が歴史の事実を踏まえて言うべきことを言う必要がある」として、尖閣諸島の領有権について「(日中国交正常化の際に)棚上げしようと決めた。昔はメディアも理解していた」と述べた。(朝日新聞より)

 「昔はメディアも理解していた」が真実か否かはさておき、今は一部のマスコミをのぞき、ハトヤマ発言は否定的に報道された。しかし私は、ハトヤマさんはどんどん糞を垂れ流すべきだと思う。第一に、彼の流す「糞の臭い」は確実に民主党の過去の「業績」を思いださせてくれる。ガソリン税、高速道路無料化、子ども手当原発対応などの詐欺的な対応のひどさが悪臭と共によみがえる。復興資金の目的外利用などは最悪の事例だ。

 ハトの糞にまみれた民主党。この政党が寸時であっても政権を握ったという忘れてはいけない戦後政治の汚点を、反省と共に記憶し、一掃するためには「臭い」という生理的な嫌悪感が是非とも必要になってくる。

 が、ハトヤマ発言以上に驚いたのが安倍首相に対する問責決議だ。なぜこの時期に首相問責?

 それだけ今の野党は安倍政権を攻める好手を持っていないのだろう。が、その結果、電力システムを改革する電気事業法改正案や不正受給対策を進める生活保護法改正案、海賊多発海域における日本船舶に武装警備員を乗船させる特別措置法案などの重要法案が廃案になった。

 電気事業法改正案は反原発を推進するための搦め手になる法案だ。反原発を題目のように口にする野党は自らその手段を奪い、電力会社の権益を守り、原発抑制に冷水を浴びせた。生活保護法改正法案を潰すに至っては、不正受給を黙認したとしか思われない。

 目を海外に向けると、アジアでは韓国が中国の21世紀的冊封体制に組み込まれることを選択した。その中国はというと、清国という中国を支配した外国勢力が築いた覇権体制復活を目指している。実に面白い。これからの変化に目が離せない。今はアメリカや中国という大国の両方に媚びを売る姿勢を見せる韓国の女性大統領だが、二股「愛」はやがて破綻を来す。気の毒だがそのつけは自分自身が償わなければならない。

 もちろん中国や韓国を完全に無視することは現実的ではない。が、適当に距離を置くことは必要だ。日本は今まで両国を甘やかし援助してきた。が、その結果がこれだ。子供は甘い親の言うことは馬鹿にして、駄々をこね聞こうとはしない。お互いが本当の意味で「大人」になるために距離を置くべき時期が来たのだと思う。ただほっとするのは、多くの国民が民主党的ハトノミクスに否定的なところだ。

 来月の参院選は21世紀の日本の命運を決める可能性がある。ねじれ国会を容認して、国政を停滞させる道を選ぶか。それとも活力に満ちた日本を「取り戻す」道を選択するか。鍵は若者の投票行動にある。

 若者よ!棄権せずに、投票を。団塊オヤジは心からそう願わずにはいられない。