【団塊ひとり】中国公船4隻が尖閣沖領海侵入 衆院議員ら、現場海域に

 尖閣諸島周辺海域に中国企業船が出没し、EEZ内で通告せず油田などの調査を実施している。明かな違法行為だ。又か、で放置してはいけない。

【引用】
中国公船4隻が尖閣領海侵入 衆院議員ら、現場海域に

 1日午前5時ごろ、沖縄県尖閣諸島魚釣島沖で、中国の海洋監視船「海監」4隻が領海に侵入した。付近には自民党山田賢司衆院議員(兵庫7区)ら約30人を乗せた日本漁船4隻がおり、主催した東京都内の政治団体によると、海洋監視船と目視できる距離まで近づいたという。

 漁船にはほかに、長尾敬前衆院議員や報道関係者らが乗船。尖閣諸島周辺での漁業を目的に、30日夜に石垣島を出港し、1日早朝に尖閣周辺に着いた。尖閣周辺への漁船の派遣は、5月に続き15回目だという。

 第11管区海上保安本部の巡視船が中国公船に対して領海からの退去を求めたのに対し、中国公船は「釣魚島は中国固有の領土だ」と無線で応答している。

 11管によると、漁船はいずれも昼ごろに現場海域を離れ、中国公船4隻も領海を出た。(朝日新聞デジタルより)

 今後も中国政府の甘言を真に受けたり、利権がらみの外国企業が出没する可能性がある。放置しておけば急激に繁殖する外来生物のように日本社会に悪影響を及ぼすことは明らかだ。ただ、尖閣諸島を実行支配しているのは明かに日本だ。尖閣を中途半端な状態にしているから中国はちょっかいを出してくる。最善の解決策は、中国の意向とは関係なく日本の実効支配であることを明確な形で世界に公開することだろう。尖閣が問題化している原因の多くは問題を先送りしてきた旧来の自民党政権にある。安倍首相はそうした自民党の体質から抜け出る必要がある。

 時代錯誤の赤いファシズム、古くさい中華帝国主義(Chinese imperialism)。もし彼らが本格的に軍事攻撃を仕掛けてきたら現在の海上保安庁の貧弱な装備では対抗できない。仮に自衛隊が出動しても、今の憲法の下では相手に攻撃されなければ反撃できない。つまり犠牲者が出なければ反撃できない。領海を守る人に不必要な犠牲を強いることは、はたして独立国家としてあるべき姿と言えようか。

 犠牲者が出なければ動けない。しかも加害者の人権を最大限斟酌する。なんだかストーカー事件を思い出す。ストーカーの被害者は何度も警察に助けを求めているのに、警察が動くのはいつも被害者が殺されてからだ。ただ警察は被害者が出ない限り「動かない」のだが、自衛隊は動こうと思っても「動けない」。この状態を隊員に強いているのは明らかに「憲法9条」だ。この独立国家とは言えない異常な事態は、一刻も早く解消しなければならない。

 参院選では憲法改正は争点の中心にはならないだろう。が、中国軍の侵略的な野望がしだいに強くなっている今、一時も早い憲法改正が必要になっている。憲法9条の改正は「侵略」の為ではなく、日本の「防衛」の為に最低限の「自衛」のために必要であることをわれわれは理解すべきだろう。