【団塊ひとり】米カリフォルニア州市議会が設置予定の「慰安婦記念像」

 米カリフォルニア州市議会が韓国系米国人団体の要請を受けて市有地の公園に慰安婦の碑を設置する計画を、賛成多数で承認、それに対して日系住民の反対意見が続出し、公聴会は大荒れとなった。

【引用】
 韓国の中央日報が12日、米国発で伝えたところによると、米カリフォルニア州グレンデール市で設置される予定の「慰安婦記念像」をめぐる公聴会で日系住民の反対意見が続出し、公聴会は大荒れとなったという。

 日系住民たちは「慰安婦問題は歴史の捏造だ」「慰安婦は売春婦だった」「市は日韓外交問題から手を引くべきだ」などと発言し、記念像設置に激しく反発したという。

 米国では近年、慰安婦問題を持ち出した在米韓国人による反日活動が活発だ。同市でも韓国系住民の呼びかけを受け市議会が慰安婦記念の「平和の少女像」の設置を決め、30日に公立図書館で除幕式が行われる予定という。

 これまで米国の地方自治体では日本非難決議や慰安婦記念碑設置はあるが、ソウルの日本大使館前に反日団体が設置したものと同じ慰安婦記念像が設置されるは初めてだ。

 報道によると公聴会には約20人の韓国系を上回る約80人の日系住民が出席した。今回の日系住民の抗議は地元の日系新聞が「慰安婦像の撤去を要求しよう」と呼びかけた結果という。慰安婦問題で日系住民の反発が伝えられるのは極めて珍しい。(産経新聞より)

 真珠湾の引き金になった排日移民法の成立の悪夢が脳裏をよぎる。日本政府は公式に抗議すべきだ。

 戦前と違って今回は白人ではなく韓国系(北朝鮮系?)アメリカ人の策謀が中心となっている。排日の形を借りて日本の孤立化、アメリカとの離間を目指す危険な行為だ。アメリカ政府は像の設置が日本人の嫌米・反米を招きかねない危険にもっと注意を払うべきだ。日米の離間で得をするのがどこかを冷静に考えるべきだ。日米の同盟関係が試されている。

 戦前の排日移民法を積極的に推し進めたのは、今回と同じカリフォルニア州だ。よほどこの州は日本に悪意を持っているようだ。が、当の日本人は「カリフォルニアの青い空」などと能天気にカリフォルニアを賛美している。この歴史感覚は私には理解しにくい。

 アメリカの地方都市の小さな「碑」であってもいったん建造されれば恒久的に人々の目に映る。同時に一種のマインドコントロール効果が発生し、やがて「真実」のように日常化してしまう。これを放置しておれば、「ウソ」が「事実」となり日本の国益はおおいに損なわれる。「日本を取り戻す」が安倍政権の口癖ならば、日本政府として早急に公式に抗議すべき事柄だ。それほど重大な事件だ。韓国政府はすでに東京オリンピックの実現を阻むために「慰安婦問題」を世界に広めて日本の信用失墜を狙っている。像の設置が避けられないのであれば、その横に日本の主張を述べる碑を建てる運動を支援すべきだ。一刻も早く行動しないと手遅れになる

 韓国の日本に対する露骨な人種差別政策はいまや限度を超えている。中国や韓国の世論調査ではともに日本に対する印象が最悪だ。ところが台湾を始めとしてインドやフィリッピンベトナムなど他のアジア諸国の日本支持はますます高くなっている。たぶん中国や韓国との関係で日本が支持されている。中国や南北朝鮮しか視野になかった狭いアジア政策から日本が脱却する最大の転機が来た。

 何でもいうことを聞いてくれた民主党政権で味を占めた中国や韓国は、自分たちの脅迫に屈しない安倍政権にいらだっているだろう。安倍首相は妥協せず自主外交を貫いて欲しい。韓国などは日本が頭を下げて妥協しなければならない必要な国とはとても思えないからだ。

 私は小泉自民党政権の最大の失政は朝鮮人帰化を容易にしたことだ。戦後最悪にして最低の政策だったと思う。選挙後の新しい政権はまず帰化の条件を厳しくすると共に、不法滞在者工作員の摘発を厳しくすべきだ。
 中国や韓国は「過去」を問題にしなければ日本を攻撃することが出来ない。現在を問題にすれば彼等に勝ち目はないからだ。日本は「いま」を見てもらうだけで中国や韓国との明かな差異を主張できる。ところが、今までの日本政府は韓国などの政策に引きずり込まれて「過去」に縛られてしまった。一因は韓国よりのマスコミの姿勢にもある。

 ソビエトがまだ存在していたとき、スパイだったレフチェンコが1979年にアメリカに亡命して、対日工作を暴露したことがあった。目的は日本の世論や政策が親ソ的なものになるように仕向ける事であり、最終的には日米の関係を損なわせることだった。いま日本の一部マスコミや記者にそのニオイがする。

 戦前の有名なソビエトのスパイのゾルゲはドイツの有力新聞の記者の東京特派員、かつナチス党員として、共産主義者であった朝日新聞の尾崎秀実と接触し、重要な情報をソビエト本国に送信していた。特派員でナチス党員の人間がソ連のスパイとは誰も疑わない。新聞記者は今も昔もスパイの有効な隠れ蓑である。

 レフチェンコの場合は更に手が込んでいた。明かに共産主義に好意を寄せる新聞記者だけではなく、
むしろ反ソ的とされる新聞社の記者や政治家を抱き込んだとされる。レフチェンコは「カント」とよばれた産経新聞の山根卓二氏や、未だに自殺・他殺で意見の分かれる自民党中川一郎氏などに接触したといわれる。

 山根氏や中川氏が本当はどうだったのかは私には断定できない。しかし、反ソビエトの姿勢を明らかにしている記者や政治家が実は「親ソ」的であるとは誰も思わないので、そういう人間を仲間に引き入れることこそスパイの醍醐味ではなかろうか。ともあれ、レフチェンコが日本に残したアドバイスは、「早くスパイ防止法を成立させよ」だった。皮肉なことだが真実ではないだろうか。

 中国や韓国に迎合する人間は誰もが工作員国賊として認識できる。しかし激しく攻撃する人間が実は中国や韓国が放った反日工作員で、中国や韓国に迎合するような国賊的発言をするHさんのような、いわゆる「良心的日本人政治家」が実は日中の離間を目的とするCIAの工作員だったとしたら、誰も想像できない。こんな「あり得ない」アホなことを妄想すると私はなぜかわくわくしてしまう。

 私は、団塊世代が生きた時代より価値が多様化している今の方が絶対に面白いと思う。団塊世代の時代は右上がりで、時代の伸張と我々の青春が重なり合った幸福な時代であった。だがそれは直線的なもので容易に先が見えるものでもあった。だから「絶対」的な価値観というものが喪失している今の方が絶対に面白い。「混沌」から何が生まれるか、ぜひ知りたい。それとも老子が述べるように、形になったとたん「混沌」は死んでしまうのか。だとしたら実につまらない。

 都議選に見られるように低投票率であるからには多くの人は今の世の中を「混沌」とは見ていないのだろう。変化あるものとは見ていないのだろう。現在すらも「すでに決定された世界」と見ているのだろう。世の中不思議なもので、そう思うとそうなってしまう。が、今の世の中は思うほど固定化されてはいない。そこに気づけば若者ももっと投票所に行くはずだが。

 最近は自公政権が圧勝という「褒め殺し」的報道が多く見られるようになった。しかしそこにはどす黒い毒が含まれている。あまのじゃく的な選挙民は、それならばと投票行動を変えるかも知れないし、安心して投票に行かないかも知れない。そうなれば維新凋落の今、得をするのは組織政党の共産党だろう。反自民を口にしていても、結局は民主党の票をどれくらい奪えるかという事だ。それに成功したのが組織政党の共産党だ。それは都議選の結果が証明している。