【団塊ひとり】終戦記念日と閣僚の靖国参拝

 稲田行革相、終戦記念日靖国参拝へ、官邸も了承と朝日新聞が報じている。終戦記念日に参拝することは日本の閣僚として当然のことだ。

【引用】
 安倍政権の稲田朋美行革相が、15日の終戦記念日靖国神社に参拝する意向を固めた。自身が所属する議員グループ「伝統と創造の会」の一員として参拝する。現職閣僚が15日に靖国参拝することが明らかになるのは初めて。

 稲田氏は終戦記念日の参拝について1日、首相官邸に打診し、了承を得た。首相は先月21日、「各閣僚はそれぞれの信念の中で判断してほしい」と述べ、閣僚の靖国参拝を制限しない方針を表明していた。

 安倍政権の閣僚をめぐっては、今年4月、春季例大祭の前後に、稲田氏や麻生太郎副総理ら4閣僚が靖国神社に参拝した。これに中国や韓国が反発し、日本と中韓との関係が悪化した経緯がある。他の3閣僚の態度は現時点で不明だが、終戦記念日に現職閣僚が参拝すれば、中韓がさらに批判を強める可能性がある。

 稲田氏は2日の記者会見では参拝を明言せず、「自分の国のために命を捧げた人に対し、感謝と敬意、追悼の意を表すことは主権国家として許されるべきだ」とだけ述べていた。(朝日新聞デジタル

 戦没者に対する祈念は独立国の心の問題である。国内の問題だ。今頃問題にする中国も、昔は何も言わなかった。今更、記事にするほどのことではないはずだ。それを否定的に報道し外交問題にしたのはアジアの一部の国と一部日本のマスコミだ。

 しかし、その結果皮肉なことに、今や靖国参拝は日本の強力な外交カードになりつつある。参拝するだけで批判国の世論を激高させ、国内不満を煽ることが出来るからだ。だから、あらかじめ批判国の反政府活動家と連係しておけば、激しい反日運動から反政府運動に変化させるきっかけを作ることも出来る。

 敵の敵は味方である。実は日露戦争の時、日本はすでにこの方法を活用している。陸軍大佐明石元二郎の諜報活動だ。かれはロシア帝国内の革命運動家を始め、フィンランドなどの独立運動家にも働きかけ、日本に有利な状況を作ることに尽力した。

 中国に関して言えば、自由と独立を求めるチベットウイグルやモンゴルの独立運動家と連係することだ。小さな騒動も何度も繰り返すことによってジャブのように効いてくるはずだ。本来は国内行事にすぎない参拝を外交問題にしたのは、一部のアジアの反日国家だ。その付けは彼等に払わせればよい。

 稲田行革相には様様な圧力や嫌がらせが来るかも知れない。が、どうか初志を貫いていただきたい。反日国家は自分たちの圧力で日本の政治家が行動を制約することを望んでいる。逆に言えば、それを無視することによって相手に恥をかかせることも出来る。

 反日国家は、何度も嫌がらせをしておればやがて日本政府は妥協してくると見ている。民主党政権がそうだったし、過去の自民党政権もそうだった。彼等の目的は、尖閣竹島などで第二の河野談話を引き出すことだ。その場しのぎの妥協によって成立した河野談話の弊害を忘れてはいけない。

 政治的配慮を優先すれば、安倍首相は今年は終戦記念日靖国には参拝できないかも知れない。ならば、閣僚が参拝する意義はますます重要になる。終戦記念日の閣僚参拝は大きな歴史的な一歩となり多くの国民に記憶されるだろう。

 閣僚の靖国参拝とそれに対する内外の批判。しかしそれは、日本が真の独立国になるための陣痛のようなものだ。稲田行革相は万難を排して発言通り終戦記念日靖国に参拝して欲しい。