【団塊ひとり】新聞休刊日雑感

その1 :タン・ドゥン作曲「女書」(11日のNHKTV)を聴く

 昨夜NHKでタン・ドゥン作曲「女書」:The Secret Songs of Women 〜13のマイクロフィルム、ハープ、オーケストラのための交響曲を「聴いた」。5月にサントリーホール世界初演された曲だ。残念ながら生で聴くことは出来なかったが、TVでも作者のメッセージは伝わってきた。

 女書は中国湖南省江永県の山村で女性の間だけに伝わる文字らしい。漢字から派生した表音文字という点で日本の仮名に似ている。主に女性が使用した「ひらかな」が「女文字」と」呼ばれたり、漢字の「真名」に対して「仮名」と呼ばれたように、女書も、漢字に対して「蚊文字」や「長足文字」と嘲笑されたのも似ている。しかし「仮名」と較べると、女性の間にだけしか伝承しなかったという点が大きな違いだ。中国では去勢された宦官や、女性の足を変形させる纏足が存在した。優れた中国の文物を輸入した先人もこれらは輸入しなかった。同様に、「女書」が滅亡の危機に瀕しているのに較べて、仮名がこれからも残るのは日本と中国の社会の違いを考える上で重要なポイントだろう。

 音楽と同時に流された動画では、現在の漢族中心の中国とは異なる、平穏な民衆の生活が映し出されていた。それは私が抱く中国のもう一つの姿でもある。この古い社会の映像が、現在のステレオタイプ化している中国像にいささかの新鮮さをもたらしたのは皮肉なのだろうか。

その2 尖閣雑感 尖閣上空に無人偵察機

 中国が尖閣は台湾やチベットと同じ「核心的問題」と宣言した以上、中国は尖閣を巡る争いを止めないだろう。たぶん中国国民は事実上日本と準戦争状態に入っているという共通認識をもっているだろう。が、多くの日本人にはそのような認識はない。それに気づいていないしマスコミも知らせようとはしない。

 尖閣諸島の近辺海洋気象ブイに潜水艦探索ソナーを標準装備し、固定ブイには360度の視野を持つ観測カメラを装備し、火山の定点観測のように常時撮影してその映像はネットで常時国民に開放する。そのことによって国境警備に対する国民の関心は高まり、宣伝的な政治効果も飛躍的に高まる。

 抑止効果として自衛隊は、すでに各国軍隊が使用している程度の武器を装備した無人偵察機を早急に導入し、尖閣上空に常時「実戦」配備すべきだ。今のようにスクランブルで沖縄から発進することと較べれば、はるかに隊員の体力の消耗は防げる。

 戦後教育の影響で偽りの「平和」を見せられてきた日本は、そろそろ眼を冷まさなければいけない時だ。海上保安庁も水上飛行艇の機能を持たせた無人機を標準装備する必要がある。国を真剣に守ろうと思うのならば、少なくとも「泥棒を捕らえて縄をなう」ようなことは避けなければいけない。

その3 憲法9条雑感

 憲法9条を改正し、自衛隊を世界水準の国防軍にするメリットはいくつかある。最大の利点は国境における小規模な「戦闘」行為を迅速に処理し、大規模な「戦争」へと拡大させない能力を持つことだ。それを可能にするためには、国防軍になると徴兵制が復活し戦争が始まるという反日プロバガンダに惑わされないことだ。

 中国や韓国と戦争すべきと簡単に口に出す人がいる。しかし自衛隊から戦争を仕掛けることはない。自衛隊国防軍)は、文字通り相手が侵攻してきたときの防御としての武力だ。第一、戦争をそそのかす人は自分が戦場に出ることなど想定していない。自分は安全な所にいて、世間をけしかける。しかも世論に迎合するために前線に出る自衛隊員の給料を減らそうとしている。

 不況時に公務員の給料を減らすのは必ずしも無法なことではない。しかし、災害時に自分の家族を犠牲にしてでも職務を優先している自衛隊員や、警察官や海上保安官などの給料を大幅に減額せよと国会議員が言うのは納得がいかない。まず自分たちの給料を大幅に減らしてから言うのが筋です。


その4 おバカな若者たちの未来

 バイト撮影問題を起こしたステーキレストラン「ブロンコビリー」の足立梅島店が閉店に追い込まれた。またすでに解雇したこのアルバイト店員に対して、損害賠償を請求することも検討に入った。「悪ふざけ」であっても店に実害を与えたことは否定できない。大人になるための大きな授業料だ。

 若者を雇用した店も、単なる被害者ではなく、管理責任の欠如という形で責任を取らされた。が、もし単なる悪ふざけではなく、ライバル店を潰すために送り込まれた「刺客」であったら問題は複雑だ。想定外のリスクを考えなければ店の経営も不可能になる時代がやってきた。

その5 雑感

小さな女の子が好きなのはロリコン。やたら理論が好きなのはロンリコン。

助詞一つ、単語一つで変わる世界。少し古いネタですが・・・・
  「家政婦は見た」→市原悦子
  「家政婦のミタ」→松嶋菜々子
  「家政婦と寝た」→?