【団塊ひとり】オリンピックのプレゼンテーションと映画「英国王のスピーチ」

オリンピック開催が東京に決定して、日本は新しい目標に向かって進み始めた。しかし例によって、オリンピック東京誘致妨害に失敗した韓国が、今度は日本国内にいるエージェントを利用して東京と福島の対立を煽り、日本分裂を図ろうとしている。韓国のエージェントは政界・マスコミ界に強く根を張っているので、日本国民はだまされないために注意が必要だ。

 オリンピック誘致の舞台裏を各TV局が放映している。IOC委員や安倍首相などが、過去の失敗の経験を教訓として、地道な努力を積み重ねてきたことが分かった。ロビー活動がいかに重要かを日本国民は知った。その最終的な仕上げとしてプレゼンテーションが存在する。今回のプレゼンテーションの舞台裏を知ると、私は映画「英国王のスピーチ」(The King's Speech)を思い出す。五輪招致請負人ニック・バレー氏なくして今回のプレゼンテーションの成功はなかった。

 映画「英国王のスピーチ」で国王がヒトラーの演説を上手だと認めるシーンがあった。大人の演出だと思った。そのヒトラーは演劇関係者から演説の方法・仕草などを教授されていた。何よりもスピーチの効果をよく知っていたからだ。「ヒトラーに学べ」などといえばまた曲解されるが、日本の政治家も話し方の基本は専門家に学ぶ方が良い。

 役者は他者の視線を意識し、自己の演技を最高に発揮できるように行動する。しかし、今までのムラ的な日本の政治家は「他者の視線」を意識することが少なかったのではないか。自分の「発言」が他者にどのように理解されるのか意識していなかったのではないか。プレゼン下手の日本人だけでは今回の成功はなかった。

 「拉致」「靖国問題」「慰安婦問題」などに関しても、オリンピック誘致活動に見せたようなロビー活動やプレゼンテーション能力が必要だ。その為には、中国や朝鮮に対する「外交」も、親日的な中国人や朝鮮人を顧問に迎え、彼等の意見を大胆に取り入れる発想の転換も必要だ。妥協ではなく日本人の考えが抵抗なく受け入れられるような方法を模索することも大切だ。

 反日的な人間の声は大きい。暴力的な人間は大きな影響力を持つ。しかし、それに対応するだけではこちらも同じようにネガティブになってしまうし、相手の術中にはまってしまう。親日的な外人の力を借りよう。成功している企業は皆その声をすくい上げている場合が多い。彼等の声は日本に対してポジティブだから当然だろう。もっと活用すべきだ。

 自分に注目を集めようとしてものを破壊したり、机をたたいたり、暴言を吐く子供がいる。彼等が哀れなのはかえって孤立して行くからだ。ただ子供は指導によって素直な気持ちに立ち返る可能性が存在する。が、悪意を持った国家や政府の場合は外交だけでそれを矯正することは困難だ。

 ドイツ国民には申し訳ないが、たびたび例に出すヒトラーナチスも、最終的にはたたきつぶすしか方法はなかった。アウシュビッツの前に立って、「ユダヤ人差別はやめようヒトラーさん」と懇願すれば差別が無くなると思う人間は、たぶん何も考えられない人間だろう。「話せば分かる」に対する返答が銃弾であった歴史はどの国も経験しているはずだ。

 赤いナチズム中国(Red Nazism nation、China)の人権問題が深刻だ。が、日本の親中国派の新聞はそれをあまり取り扱わない。ベルリンと北京オリンピックの恐るべき共通点、そしてその後の歴史の相似性に気づくマスコミは少ない。

 朝鮮人は日本とナチスを混同して、口を開けば日本はドイツに学べというが、日本にアウシュビッツは存在しない。それよりも、いまだに国家分裂を解消できない韓国こそ、国家統一を果たしたドイツの爪の垢でも煎じて飲んでみる必要があるのではないか。