【団塊ひとり】NHK会長「慰安婦」発言、政府は不問 

 NHKの新会長の発言に対して、久しぶりに橋下市長が持論を展開した。私は前回のバッシングの中でも橋下氏を擁護してきたが、NHKの新会長や橋下氏が「従軍慰安婦」という言葉を使用している事には否定的だ。この言葉には中韓が注入した「日本軍によって組織的に強制連行された女性」という虚偽の「政治的な毒」が含まれているからだ。もちろん日本軍は組織的にそのような命令を下していない。

 いわゆる「従軍慰安婦」が当時の公娼制度の下で、応募によって集められた女性であることは当時の記録が証明している。その作業に実際に携わったのは「朝鮮人」(厳密には朝鮮系日本人)の女衒であった。これも多くの書類が証明している。

 どこの国でも行っていたことだ、ということを強調したいのなら「従軍慰安婦」は「軍に付随して存在した売春婦」と言い直すべきだろう。これならいつの時代でも、どこの国でも存在した。中韓アメリカなどが意図的に使用している、軍の強制を伴う「従軍慰安婦」という言葉を使う限り世界の軍や政府が肯定することはあり得ない。

 アメリカで設置されている韓国の少女像は、正式には「家族のために身を売らざるを得なかった韓国少女像」が正しい。貧困のために身を売らねばならない気の毒な身の上に同情はするが、高額の報酬を受け取り、その代償に自分の身体を差し出したという点では、明かに「売春業」に従事していたと言わざるを得ない。

 韓国は戦後も日本人だけでは無く、朝鮮戦争で韓国にやってきた米軍や国連軍などのために自発的に「慰安婦」を提供している。私は韓国を訪れたことは無いが、知人(その中には、なんと高校の恩師も含まれていた)から韓国人慰安婦の濃厚なサービスの実態を何度も事細かに説明された経験がある。米軍や国連軍の兵士に朝鮮政府が提供した女性と「従軍慰安婦」との違いはどこにあるのか。

 戦後、いわゆる「性の防波堤」として日本に設置された連合国の軍人対象の通称RAAと言われる慰安所(Recreation and Amusement Association)。日本の呼称では「余暇・娯楽協会」だったが、実態は明確な売春宿(Brothel for U.S. soldiers)だ。しかし、アメリカ兵は、そこでの「行為」は「買春」ではなく「自由恋愛」と称して女性の性を楽しんだ。なんたる偽善。RAAである種の性的な奉仕を行った女性と、いわゆる「従軍慰安婦」との違いはどこにあるのか。

 決して推奨するわけでは無いが、日本の政治家やNHKの会長などは「買春」を「自由恋愛」と言い換えるアメリカ人の「プレゼンテーション」能力、特に言葉の使い方を参考にすべきだ。日本人は話し下手だから、というのはいいわけに過ぎない。努力すれば日本人も優れたプレゼン能力を発揮できる。オリンピックのプレゼンテーションのすばらしさがそれを証明したではないか。中韓の影響を受けている記者の挑発に乗って、未熟な持論を得意げに軽率な発言を繰り返していては、日本の国益を損なうだけだ。

 大切なことは、わずかな食料の為に身体を売らねばならない現状を無くすべきだ。相手の弱みにつけ込んで性的な「奉仕」をさせる環境を無くしてゆくことだ。難民の貧困につけ込んで身体を要求する一部の国連軍の兵士の存在。事務所の利益のために政治家への「性的奉仕」を要求されて自殺する韓国の女性タレント等、解決しなければならない問題は多い。

 NHK会長の会見を聞いていて、この人は公共放送のトップに就任した自覚を持っていないのではないかと思った。なんだか田舎の村長さんの就任演説を聞いているような錯覚に陥った。自分の発言の重さに関する自覚が圧倒的に不足している。誰かプレゼンのやり方を基礎から教えるべきだと思う。

 最近は韓国系アメリカ人のSarah Sohさんのように、韓国の差別的な主張に左右されず、客観的に歴史を評価しようとする人たちが現れている。まだ情緒的な反応にとどまっている、日本の政治家や報道陣を追い越して世界は徐々に変化している。私はまだ"The Comfort Women"を読んではいないが、解説を見るだけでただ者では無いことが分かる。早く日本語訳を出すべきだ。