【団塊ひとり】中韓が国連安保理で日本を批判、いつまで続くのか。

 中韓が国連安保理で日本を批判。あいかわらず靖国歴史認識慰安婦問題を問題視。中韓北朝鮮の執拗な攻撃にはあきれはてるが、彼等の目的は明確だ。第一に国民の関心を日本に向けて国内の矛盾から国民の目をそらすこと。また国際的な場で日本を愚弄することによって、非難に耐えかねた日本から大金をせしめようとすること。そして自分たちの勢力を国連に浸透させるために、日本の力をそごうとすること。少なくともこれらが目的であることは明白だ。阿倍首相はどんなことがあってもこの件に関して妥協してはならない。

 アメリカは中韓の策謀の裏に日米の離間をめざす意図があることに気付くべきだ。もし中韓の意見に与すればアメリカは日本人の信頼を失い、結果としてアジアにおける自己の足場を失うことに繋がることを考慮すべきだ。アメリカは靖国参拝などの国内問題に口を挟むことをやめるべきだ。

 人民解放軍の将校を中心に、日本に対する中国の威圧的な言動が目立つ。確かに数百の中国・北朝鮮の核ミサイルが日本を狙っていて、現実的にその対応策が日本にあるとも思えない。もし発射されれば日本中が火の海になる事は間違いないのに、我々は避難するための防空壕すら持たないからだ。

 またかつては優勢であった航空戦力もいまや軍事大国の中国に大きく差をつけられてしまった。陸上・海上戦力も同様である。日本の国防のために防衛予算を強化し日本の防衛力を強めることが肝要だが、中韓との軍拡競争に日本が個別に対応してゆくことは現実的ではない。日米同盟を破棄できない理由でもある。

 欧州は二つの大きな大戦を経過して欧州共同体が成立した。その結果戦争の危険性は大幅に減少し、各国は互いに軍備縮小に踏み切った。しかし、アジアには日本を敵視する新帝国主義国家中国という好戦的な軍事大国が存在する。その結果、日本は独立を守るために防衛力を拡大し、赤い帝国主義国の侵略に対抗しなければならない。中韓がいつまでも過去にこだわり、未来に目を向けようとしないかぎり欧州連合のように戦争を想定しえない共同体を作る為の共通認識はアジアでは存在することは困難だ。中韓や北は現在を問題にすることは出来ない。日本を攻撃する材料がなくなるからだ。そこで過去を持ち出す以外に方法がなくなる。このように、今までの日本の謝罪を受け入れ、過去にこだわるよりも未来に道を求めようとする姿勢に欠ける限り、アジアにおける軍縮はまだまだ先の事となろう。

 中国や北朝鮮は核ミサイルによる日本攻撃の姿勢を隠そうとしない。従って、核ミサイルを持つ予定のない日本にとって、アメリカの核ミサイルは必要な抑止力である。憲法を改正して集団的自衛権を確立すると言うことは、戦争抑止の論理の中で捉えられるべきだ。

 戦争抑止のもう一つの方法は、中国における反政府勢力と連係することだ。明治の弱小国日本は大国ロシアに勝利するために、レーニンなどの反政府勢力を支援した。視点を変えれば共産革命の成功は、日本が帝国ロシアに打撃を与えた事が一因となったとも言える。敵の敵は味方である、という視点は重要だ。日本人は、中韓北以外のアジア諸国は、全てが反日国家でないことをもっと認識すべきだ。

 中韓の侵略を防ぐ対策として、もし中国が日本に軍事攻撃を仕掛けてくれば、即座にチベットウイグルなどの反中国勢力が蜂起できるように、普段から経済的な援助を継続することが必要だ。もちろん政府が公に援助するわけにはゆかないので、これらは民間の役割になる。この役割を担ったのが戦前の「右翼」と言われる人たちだ。その代表が黒龍会といわれた団体だ。

 敗戦で右翼の結社「黒龍会」は解散させられた。私は「右翼」ではないが、かつての黒龍会幹部の子弟や宮崎湖処子の子孫と何度か酒を飲んだことがある。彼等は今ではみな普通の会社員であったり、それなりの地位を得ていて、マスコミが伝える暴力的な「右翼」とは全く異なる印象の人たちだ。平成「右翼」の多くが外国籍や「やくざ」と聞いたが、彼等はそれとは異なりいまだに「志士」と呼ぶべき人が多い。

 戦前の右翼の代表的な存在であった黒龍会は、ロシア革命に親和的であったし、彼等は清国からの独立を目指した孫文を支援したり、欧米の植民地になっていたインドやフィリピン等のアジア各国の独立運動を支援したりした。だから孫文やボースなどの革命家は彼等の元に身を寄せた。

 日清戦争を中国に対する侵略戦争とみる歴史観があるが、漢民族にとっては日清戦争は清国からの独立の契機でもあったはずだ。だから孫文などが日本に期待したのだ。もちろん結果として日本と中国は不運な結論を迎えることになったが、「日本の右翼」が中国革命に果たした役割は大きい。

 アジアの平和のためには中国の政治体制が変わる必要がある。共産党の腐敗が頂点に達し、国民の格差が看過できないほど拡大した中国はもう一度根本的な革命を必要としている。それを知っているからこそ中韓は、革命の軸になり得る日本人「右翼」の存在を恐れ、攻撃するのだ。